（１０）達弥西心のわかりやすい話「別れ」

確かに過去完了形で願うことで、もう既にすべてが終わってしまって、感謝の思いだけが残ったという精神状態になります。現実の出来事は、常に先行する心の思いをそのままになぞるがごとく、確実に起こってきます。

私は『精神エネルギー』の著者政木和三博士に出会って、もっと強烈な夢実現法を伝授いただきました。私だけのものにしておくのはもったいないので、みなさんにもそっくりそのままお教えします。

ひと言でいうならば、「過去完了形で願え」ということです。「無事試験に合格しました。すべてうまくいきました。ありがとうございました。」と、一切の欲望を捨て切って（合格したらいいなあという思いさえも捨て切って）願えば、願望は必ず実現すると教えていただいたのです。

この「預けて」という部分が少し難しいかもしれません。良い方法を教えましょう。紙に願いをきちんと書いて、ひょいと目をやれば見える場所に貼っておくのです。つまり、ひょいと目をやるまでは、すっかり忘れておくことができる精神状態が一番良いようです。忘れてしまうために紙に書くのです。いつでも思い出せるように紙に書くのです。

強烈に願って、そして預けて、忘れる。すっかり忘れたころに、自分自身の潜在意識がむっくりと起き上がって、実現させてくれるのだと私は信じています。

私は、たくさんのことを強烈に願っては、そして預けては、忘れています。だから、ある日突然に、次々にどっと実現することがあって、私の方が慌てることが数多くあります。

どうしてもこのコツを正確に伝えたくてうずうずしていたら、ふと、こんな感じ！という歌を思い出しました。井上陽水の『夢の中へ』というあの歌の感じです。探しものは何ですか・・・に始まるあの歌です。一所懸命探しているのに見つからなかったのに、探すのをやめた時、ふと見つかるものだ、という内容ですが、本当にこんな感じです。