なぜこの世にモノがあるのでしょうか。

あの世には持っていけない、集め過ぎればストレスになるようなモノが、なぜ私たち人間のまわりに置いてあるのでしょうか。

モノは励ましです。私たち人間がこの世にいる間、精一杯がんばって、こころの次元を上げる修業をするようにとの励ましです。目には見えない励ましを、目に見えるかたちにして見せてくれているものが、モノです。

財産も、地位や肩書も、食べることも、出会うことも励ましです。モノを得たときは誰でもうれしいものです。しかし、モノを得た喜びは、いつまでも続くことはありません。

それは励ましだからです。励まされて、それからどうするかが大事なのです。
今度はいよいよ、こころを磨くのです。モノから手を放して、モノからこころを離して、せっせとこころを磨くのです。


モノはこころを磨きながら、こころを与えるレッスンをするためのツール(道具)です。こころを磨くには与えることです。与えつづけることです。

与えれば与えるほど、こころが磨かれていくのです。

モノはいくら得ても構いません。励ましはいくら享受しても構いません。しかし同時に、与えることも忘れてはいけません。得ることと、与えることがいつもバランスよく保たれていて、はじめて人間としてのほんとうの喜びを知ることができるのです。
宇宙は絶妙なバランスによって成り立っています。

HMU 達弥西心